明治35年(1902年)1月に起きた陸軍歩兵第五聯隊の「雪中行軍遭難事件」に関する資料館です。当時の時代背景や行軍計画、遭難・捜索の様子を史実に基づいた資料の展示と映像をみることができます。
「八甲田山雪中行軍」といえば、
まず、後藤 伍長が挙げられます。現在の地位(階級)でいえば「係長」にあたるとのこと。雪中に佇立(ちょりつ)する後藤房之介 伍長が仮死状態で発見され蘇生後、彼の証言から行軍一行が後方に散在している状況が分かりました。そのことがきっかけで17名の命が救われました。そういった背景より後藤 伍長がクローズアップされたのでした。画像は、銅像(後藤 伍長)のレプリカです。
遺 品
墓標と多行松(たぎょうまつ)
墓標(山口 陸軍歩兵少佐)
ボランティアガイドの話を聞きながら、
幸畑陸軍墓地(市指定史跡天然記念物)をまわりました(八甲田山雪中行軍遭難資料館に隣接)。雪中行軍犠牲者210名の墓標が整然と並んでいます。墓標の大きさは、階級によって違います。また、墓標を囲むようにして「多行松(たぎょうまつ)」が植えられています。当初、70本ほどあったとのことですが、現在はその半分とのことです。九州から贈られたとのことですが、なぜ「九州から」なのか、なぜ「多行松」なのか等、経緯はよく分からないとのことでした。
※2019年8月15日(木)見学